凛とした家具が好きだ。
John KellyのJ1シリーズはアメリカン・ブラックチェリーの無垢材家具。
このドロワーボックスは、J1シリーズの家具アクセサリーのひとつ。
玄関先でルームキーや愛車の鍵、愛犬のリード入れになったり、
リビングで薬箱になったり領収書入れになることが多いらしい。
引き出しがスライドするレール部分は無垢のブラックウォールナット材。
その構造はとてもシンプルで、引き出しを抜くと天板の下には縦横に走る細い角材が骨のように残る。
ワックスを掛けるために引き出しを取り外してみると、その形というのか姿が凛として見えた。
どこか昔よく見た上棟式の時の木造建築に似ている。
柱と梁が縦横に組まれて建っているまだ壁の無いあの日本建築だ。
私がJohnの家具を好きなのは、無垢材の家具の割に線が細くシンプルすぎるくらいシンプルで、
写真で見ると華奢で頼りないくせに、目の前でこうして凛としているところなのだと思う。
そんなことを考えながら、6年物のチェストの上に乗せられて色白なまま恥ずかしそうにしている新顔のドロワーボックスに たっぷりとワックスを入れてあげた。
ひと月もすれば今よりずっと凛とした姿でお客様をお迎えするのだろう。
J-45 DRAWER BOX SINGLE
SIZE:W370×D370×H190
36,800 yen