神宮外苑いちょう並木
神宮前の店舗から南青山に移転をして半年と少しが過ぎました。
南青山の店舗は銀座線の外苑前駅と青山一丁目駅のちょうど中間くらいのところにあります。
と言っても青山通り沿いではないので二つの駅とお店を線で結ぶと小さな逆三角形になります。
以前は外苑前駅を利用していたのですが、今は青山一丁目の駅から真っすぐ青山通りを歩き、明治神宮外苑のイチョウ並木の入り口の手前、この辺りで一番近いコンビニ「セブンイレブン青山2丁目店」の角を左に曲がってお店に来ています。
このコンビニ、あまりにもおしゃれ?で入り口が分かりにくく看板はあるのにお店はどこ?と、うっかり通り過ぎそうなセブンイレブンなのです。
お客様も時々通り過ぎてしまいご迷惑をおかけしています。
神宮外苑のいちょう並木
とにかく、毎朝同じ道を歩く癖のある私ですからコンビニの角を曲がるときにイチョウの顔色チェックも癖になっていました。
昨日もふとイチョウ並木の方に目をやると…… 私の目に飛び込んで来たのは黄金の輝き!
ちょっと慌ててお店から一眼レフのカメラを手に取り、反対側の歩道から聖徳絵画館が正面になる位置でパシャリ。
「沈む夕陽じゃないんだから何もそんなに慌てなくても。まぁ落ち着けわたし」
と自分に向かって「ひとりごと」を言っているその自分を自分で笑ったのですが。
いとややこし……
先月の15日からは「いちょう祭」が開催されていたこともあって先週まで銀座線の青山一丁目駅と外苑前駅は毎日大変な人出だったのですが、今年は11月下旬になっても肝心のイチョウの葉がMAXの黄色にならないなぁと思っていました。
いちょう祭りの最終日、12月1日に絵画館が正面に見える位置まで移動してポケットのスマートフォンを取り出し軽くパシャリ!
目視でもまだ紅葉が浅く緑色の葉もパラパラ残っているように見えました。
いちょう、イチョウ、銀杏
漢字では銀杏と書くイチョウですが、銀杏は「ぎんなん」と入力しても銀杏と変換されます。
茶碗蒸しなどに入っているイチョウの木の実「ぎんなん」のことです。子供の頃はお正月やお祝いの席のご馳走の中にある茶碗蒸しが楽しみでしたが、具材の銀杏だけは蓋の上に出していたことを思い出しました。父や母はぎんなんの実をフライパンの上でコロコロと転がしながら焼いて食べていました、とても美味しい食べ物……とは……。
銀杏は中国原産の植物。しかも伝統中国食品で漢方はもちろん、欧州ではドイツやフランスのフィトテラピー(植物療法)でも使われていて、最近は日本でもタンチュメールが販売されています。
そのイチョウの木、なんとIUCNが「絶滅の恐れのある野生生物リスト」の絶滅危惧類に分類しています。
都内だけでなく、日本では神社やお寺、学校など、私たちが生活している日常の風景の中で見かけるイチョウの木が絶滅危惧類で、しかも「生きる化石」と呼ばれているのをご存じでしたか?
多くの動植物が絶滅したと言われる氷河期を乗り越えて今の時代に生きるイチョウの木。
建築の構造材や家具材、小さいものではまな板として使われて来たイチョウの木。
落葉樹なのになぜか針葉樹に分類されるイチョウの木。
毎年この時期は神宮外苑のイチョウ並木に120万人の方が訪れるそうです。
真っ青に晴れた今朝もイチョウ並木のトンネルが黄金に輝いていました。
まだもう少し見頃が続きますように。